ヒアルロン酸による涙袋形成にはデメリットがある?メリットも
2023.12.04
「ヒアルロン酸による涙袋形成にデメリットはないの?」と考えたことはありませんか?ヒアルロン酸はさまざまなメリットがある美容医療ですが、どのようなメニューでもメリットしかないということはあり得ません。
本記事では、ヒアルロン酸による涙袋形成のデメリットについて解説します。参考にして知識を深め、トラブルに対する備えを万全にしておきましょう。
目次
ヒアルロン酸による涙袋形成とは?
ヒアルロン酸による涙袋形成とは、一般的な注射器を用いて目の下にヒアルロン酸を注入し、涙袋を形成する美容医療です。
メスは一切使わないため、切開に拒否感のある人にもおすすめです。通常は針痕が残る程度なので注入の痕が目立つ心配もありません。
ヒアルロン酸による涙袋のメリット
ヒアルロン酸による涙袋のメリットは、以下のとおりです。
- 傷痕が小さい
- ダウンタイムの症状が軽い
- 仕上がりが自然で整形を悟られない
- 注入後すぐに普通の生活へ戻れる
- 失敗しても元の状態に戻してやり直せる
総じて体への影響が軽い点が魅力です。注入後休みを取る必要もなく、注入を受けてそのまま仕事に戻る人も多くいらっしゃいます。
また、ヒアルロン酸はもし仕上がりに納得がいかなくても、注入のやり直しが可能です。時間の経過とともにヒアルロン酸が分解、吸収されるのを待てば、元の状態に戻ります。しかし、そこまで待てないのであれば、ヒアルロン酸溶解注射で時間短縮するのがおすすめです。
ヒアルロン酸による涙袋のデメリット
ヒアルロン酸による涙袋形成のデメリットは、以下のとおりです。
- ダウンタイムの諸症状が出る
- 放っておくと効果が消える
- 目の下が青くなるリスクがある
- 合併症を引き起こすリスクがある
- 目の下がたるむ可能性も
- 左右差が出る場合がある
上記すべてのトラブルが、全員に必ず起こるわけではありません。ただし、可能性がゼロではない点と、時間が経つにつれ効果が消えていく点は全員に共通しています。
もしも明らかな異常が出た場合は、すぐにクリニックへご相談ください。
ダウンタイムの諸症状が出る
ヒアルロン酸を注入すると、ダウンタイムの症状が出る場合もあります。具体的には、以下のとおりです。
- 腫れ
- 赤み
- 内出血
- 痛み
内出血以外は発現したとしても、1~3日程度でおさまるのが一般的です。内出血は比較的長引きがちであり、ひどい場合は3週間程度消えないこともあります。なお、当院では内出血が極力起こらないよう、細心の注意を払って注入を行います。
目安の期間を過ぎても、症状が改善に向かっていれば問題はありません。焦らず体を休めて待ちましょう。ただし、症状が改善に向かわなかったり、悪化してきた場合は、クリニックに相談してください。
上記の症状が出ないケースも多く存在します。
放っておくと効果が消える
ヒアルロン酸の効果は、永続性がありません。時間が経過すると、効果は徐々に薄れてきます。
そのため、注入後の状態を維持したい場合は、定期的なヒアルロン酸の注入が必要です。初回だけでなく、再度注入を行うことも考慮に入れて検討してください。
目の下が青くなるリスクがある
ヒアルロン酸は目の下に注入すると、しばしば青く見えるトラブルが起こります。チンダル現象と呼ばれる症状です。
チンダル現象は、ヒアルロン酸が表皮に近い部分に注入されているため、皮膚から透けて見えている現象を指します。ヒアルロン酸は無色透明ですが、皮膚を透かすと青く見えてしまうのです。
健康に支障はありませんし、時間経過でヒアルロン酸が体内に吸収されるとおさまってきます。しかし審美性に悪影響を及ぼすため、ヒアルロン酸溶解注射などで早期の改善をはかる人もいます。
当クリニックでは、他院で起こったチンダル現象にも対処していますので、ぜひご相談ください。
合併症を引き起こすリスクがある
ヒアルロン酸は合併症を引き起こすリスクがあります。
ヒアルロン酸を注入したことで、まれに血流を阻害してしまうケースがあります。すると血流が止まってしまい、最終的に部分的な壊死を引き起こしてしまうのです。
確率としては非常に低いため、心配しすぎることはありませんが、一方で完全に防ぐことはできません。疑わしい症状が出たら、すぐにクリニックを受診してください。
目の下がたるむ可能性も
ヒアルロン酸は目の下のたるみを引き起こすケースもあります。正確に言うとたるんでいるわけではなく、重力に従って下へ移動している様子がたるんでいるように見えるのです。
一般的にヒアルロン酸は、注入されるとその場に留まり、あまり動かなくなります。しかし、注入したヒアルロン酸の種類や個人差などの原因で、留まる力が弱いと位置がズレていってしまうのです。
左右差が出る場合がある
注入を終えた結果、左右差が出てしまう場合もあります。片目だけで見ると綺麗に仕上がっていますが、顔全体で見ると左右で違いが分かり、歪な印象が出てしまいます。
元々人間の体は、きっちり左右対称にはできていません。そのためクリニックには、完全に左右対称とする技術ではなく、両目のバランスを取りながら仕上げる力が必要とされます。
慎重なクリニック選びでリスクを大幅に低減できる
ヒアルロン酸注射によるデメリットやリスクは、慎重なクリニック選びを行うことで大きく低減できます。
ヒアルロン酸注射は簡単そうに見えますが、医師の技量が要求される困難な注射です。適切な量のヒアルロン酸を適切な位置に注入し、患者様の希望を叶えなけれななりません。
「どこで受けても同じ」という考えはおすすめできません。慎重にクリニックを選択してください。
【まとめ】ヒアルロン酸による涙袋形成にはデメリットもある
ヒアルロン酸による涙袋形成には、デメリットもあります。ヒアルロン酸に限りませんが、メリットだけの美容医療は存在せず、デメリットを完全にゼロにはできないため、知識を付けて備えることが大切です。どのようなデメリットが起こるか知り、原因と対策を覚えて、ストレスのない状態でヒアルロン酸の効果を実感しましょう。