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COLUMNコラム

医療ハイフの種類を解説!種類別の期待できる効果や持続期間なども併せてご紹介します

2023.01.31

フェイシャルエステ

近年急速に発展を遂げている美容医療分野の、ハイフという施術をご存知でしょうか。

超音波を使用したフェイシャルケアの一種で、今では多くの美容皮膚科医院などで取り入れられています。名前を聞いたことのある方も多いでしょう。

「たるみやシワの改善」・「小顔」・「美肌」など様々な効果があります。施術方法によっても効果は異なり、実は詳しく知らないという方も少なくありません。

今回の記事ではこのハイフという美容医療について、施術の仕組み・種類ごとの効果・使用機材の違いなどを中心に解説していきます。

新しいフェイシャルケアにチャレンジしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

最近人気だといわれる医療ハイフとは?

考える女性

 

そもそも「ハイフ」とは、どのような仕組みの医療行為なのでしょうか。このハイフという名称は、厳密には施術の種類ではなく技術のことを指しています。

「ハイフ」はもとは「HIFU」という表記で、High Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)の略称です。

超音波を1か所に集中させ、その1点だけに熱を加える技術という意味です。虫眼鏡で太陽光を集める実験を思い浮かべると、わかりやすいかもしれません。

焦点となる1点より手前側ではエネルギーが足りず、熱などは発生しません。この仕組みを利用して、肌より深部にある組織だけに熱を加えます。

ターゲットになるのは表皮や真皮の下にある皮下組織と、さらにその内側にあるSMAS筋膜という部位です。ここに熱を加えることで、根本的な肌質改善やリフトアップなどが期待できます。

 

医療ハイフに期待できる効果

スキンケア

 

まずは、医療ハイフの施術を行うことで期待できる基本的な効果についてご紹介していきます。

なんとなく「肌をきれいにするらしい」程度に思っていて、具体的な効果までは知らないという場合もあるでしょう。

どんな施術にもいえることですが、なにか施術を受ける際にはその効果や仕組みをよく知り、本当に自分に必要なものを選ぶことが肝心です。

「とりあえず」で受けて劇的に効果の出る医療はほとんどありません。まずは自分の状態と、施術の内容をきちんと照らし合わせることから始めることをおすすめします。

ご自身で分からない場合は、美容クリニックで専門的な判断をしてもらいましょう。

 

■小顔効果

医療ハイフの代表的な期待できる効果のひとつが、小顔効果です。ハイフは肌の引き締めに加え、むくみや余分な脂肪を落とすことが可能です。

超音波によって熱刺激を与え、リンパの流れを促し、組織の代謝を促進するためむくみが軽減し、脂肪の代謝が上がりやすくなります。

また、ハイフの種類によっては、皮下脂肪にも超音波の熱をしっかり与えることができます。すなわち、脂肪細胞をターゲットに直接熱刺激を与えることが可能です。

これにより脂肪細胞の分解・除去を促すことができるため、小顔効果が期待できます。

 

■肌質改善

鏡を笑顔で見る女性

 

詳しくは後述しますが、医療ハイフによる施術にはいくつかの種類があります。その中でも肌の浅い部分にアプローチするものでは肌質改善の効果が見られるのが特徴です。

皮下組織のごく浅い部分や真皮に超音波によって熱刺激を与えることで、肌のターンオーバーが促進されるといわれています。

また筋膜に刺激を与えることで、肌表面の環境が整う効果も期待できるでしょう。

これらの作用により、毛穴の引き締め効果や根本的な肌質の改善が見込めます。

 

■肌のハリ・弾力アップ効果

医療ハイフによって肌内部の環境を整えることで、肌のハリや弾力をアップさせることができるといわれます。

前述の毛穴の引き締め効果にも近いものですが、熱刺激で肌代謝を促進しハリを取り戻すことで理想の肌の状態を目指すことが可能です。

また肌の内部への刺激によりリンパの流れや血行が促進され、長期的には肌内部の蛋白質成分が増えることで保湿力も高まるので、肌の水分量なども安定してきます。

 

■リフトアップ効果

おそらく医療ハイフによる施術を検討する中で多いのが、顔のシワやたるみなどのリフトアップを期待する方でしょう。

従来は外科手術でしか手を入れられなかったSMAS筋膜に、肌の表面から遠隔で効果を出すことができる医療ハイフは大変画期的な施術だと思います。

リフトアップはHIFUの得意とするところで、主にSMAS筋膜(コラーゲン蛋白)への熱損傷により蛋白成分の収縮が即時に起きることと(お肉を焼くと縮むのと同じ理屈)、その後に増える新生コラーゲン(通常のコラーゲンより収縮力が強力)によってたるんだSMASが元の位置に引き上がることによります。

これまでは加齢によるもの=仕方のないものとされていた症状にも、医療ハイフの出現で効果的な施術法が確立されたといっていいのではないでしょうか。

 

医療ハイフは3種類ある

白衣の女性

 

医療ハイフとして一般に普及しているものには、実はいくつかの種類があります。もちろん、どれも「HIFU=超音波を皮下組織に集約させて効果を出す」ものです。

ここでは「ハイフ」「シャワーハイフ」「リニアハイフという3種類の施術について、その仕組みの違いを解説していきます。

気をつけなくてはいけないのは、この3種類の名称はどれも施術の内容をあらわすものであり「機器名」ではないことです。

医療脱毛などでも「レーザー名」と「機器名」は別物ですが、ハイフについても同じことです。使用機材が違っても同じ施術を受けることはできるので、覚えておきましょう。

 

■ハイフ

まずは、単に「ハイフ」とだけ表記する場合の施術です。これは最も定番のモードで、皮下組織の下のSMAS筋膜を刺激して活性化させます。

また、ハイフは照射できない部位を除き、基本的に顔全体に照射するものとされています。

というのも顔の筋肉は全てつながっており、筋膜を刺激することで効果を出すハイフでは全体を均一に刺激すると効果が出やすいためです。

ただ、例えば顔面部では、薄い皮膚の下に眼球がある眼窩部などは施術が出来ません。ハイフは熱エネルギーが深部まで届く分、打てない範囲があることも知っておくのも大切です。

 

■シャワーハイフ

シャワーハイフはそのほかの2つと比べ、皮膚の浅い部分をターゲットとする施術です。3mmや4.5mmなどの深さが設定されており、機器によっては1.5mmなどごく浅い部分にも照射できます。

ほか2つがじわじわと時間をかけて効果を出す施術であるのに対し、シャワーハイフは浅いぶん即効性があります。

通常のハイフを行った後に、メンテナンスとしてシャワーハイフを継続することもあるのがポイントです。

 

■リニアハイフ

リニアハイフは通常のハイフと施術の深さはほぼ同じですが、SMAS筋膜ではなく皮下組織の脂肪細胞に作用します。からだの部位が異なると、SMASの深さも異なるためです。

脂肪細胞に直接熱を加えて施術を行うため、注射などによる脂肪溶解よりも効果が見えやすいのが特徴です。

またハイフと異なり、顔の下半分や顔以外の体の部位などをターゲットとする場合が多いとされます。とはいえ細かな部位の指定などは、患者さんと担当医の相談の上で決められます。

 

医療ハイフは種類で効果の持続期間が違う

手帳

 

医療ハイフ以外の美容医療にもいえることですが、基本的には施術による効果は一時的なものです。

また1度の施術で、完璧に満足のいく効果を出すことは難しいことがほとんどです。そのため多くの場合、効果の出る時間や持続時間を考慮して何回か施術を繰り返すことになります。

例えば通常のハイフなら、1回の施術で3〜6ヶ月ほど効果が持続します。複数回の施術を行うのであれば、継続して受けるなら3〜6ヶ月に1度を目安にしましょう。

ハイフリニアは2〜3週間に1度の施術を3回程度は続けることが多いです。この周期を1クールと数え、効果が期待できそうな場合はもう1クール…と続けていくこともできます。

シャワーハイフはやや浅い部分にターゲットがあり、深部ほど強い熱は加えられないため、効果の持続性はやや短くなります。

だからこそ短期間のリピート施術を進められるため、気になる方は毎月でも施術を行うことが可能です

美容外科などでハイフの施術を検討する際は、自分の通える頻度やスケジュールなども合わせて考えておくのがおすすめです。ぜひご相談ください。

 

 

医療ハイフの種類で効果も違う?

施術を受ける女性

 

前述の通りハイフとは、効果範囲・施術間隔・持続期間などにより様々な種類があるものです。得られる効果や得意とするお悩みも、種類によって当然異なります。

きちんと希望に合った種類のハイフを選ばなくては効果があまり出ないどころか、場合によっては新たなお悩みを増やしてしまうリスクもあります。

特にハイフなどの美容医療は専門医に相談することはもちろん、自分でもできる限りの情報収集を心がけましょう。

ここではよくあるお顔の悩みごとに、おすすめのハイフをご紹介していきます。施術に踏み切る前の予備知識のひとつとして、ぜひ参考にしてみてください。

 

■顔のたるみ改善にはハイフ

加齢やダイエット後の皮膚余りなどによる顔のたるみが気になる方は、通常のハイフによる施術がおすすめです。

ハイフでは顔の皮膚の下にある筋膜を重点的に刺激できるため、皮膚のたるみを引き上げる効果が期待できます。

また同時に、ほうれい線やゴルゴ線(ゴルゴライン)を薄くする・目元にハリを出す・フェイスラインをスッキリさせるなどの効果も見込めるのが特徴です。

 

■毛穴・小ジワにはシャワーハイフ

シャワーハイフは前述の通り皮膚の浅い部分を重点的に刺激するため、目に見える皮膚の部分のお悩みにおすすめです。

毛穴や小ジワが目立つ場合は乾燥などが原因のことも多く、もともとの肌質によってはなかなか改善が難しい方もいます。

シャワーハイフでは真皮を刺激することで、根本的な肌質改善が期待できます。

 

■脂肪分解にはハイフリニア

フェイシャルエステ

 

皮膚のたるみや肌荒れではなく、皮下脂肪のお悩みを抱える方にはハイフリニアがおすすめです。

ハイフリニアでは筋膜や表皮ではなく脂肪細胞をターゲットにするため、落としにくい脂肪の除去に向いています。

脂肪細胞そのものを熱で除去することを目的としているため、マッサージなどでは落としきれない贅肉などにも効果が期待できる施術です。

ただしハイフリニアで脂肪を落としすぎると老けて見えたり、不健康に見えたりする場合もあります。

クリニックできちんと相談の上、適切な部位を選んで施術を行うように心がけましょう。

 

施術で使う7種類の機器の特徴

エステティシャン

 

現在日本では、医療ハイフの施術に使用される機器は以下の7種類です。

 

  • ・ウルセラ
  • ・ウルトラセルQ+
  • ・ウルトラセルQ+リニア
  • ・ウルトラフォーマー3
  • ・ダブロ/ダブロゴールド
  • ・ソノクイーン
  • ・ユーティムスA3

 

これらの機器はそれぞれに違った特徴があり、期待できる効果や向いている方などによって選び分ける必要があります。

例えば施術範囲でいえば7つのうち、ウルトラフォーマー3・ダブロゴールド・ユーティムスA3は顔のみでなく全身まで施術を行うことが可能です。

ハイフといえば顔への施術が多いイメージがありますが、二の腕や腹部などのたるみ解消・脂肪分解にも効果が期待できるのがこの3つです。

さらにその中でもウルトラフォーマー3・ダブロゴールドは顔用と身体用で全く異なる照射深度を設定しています。細かく部位に合わせた施術ができるのがポイントです。

松倉クリニックではこの、ダブロゴールドを使用して施術を行っています。

ダブロゴールドは超音波を広い範囲に当てることができるため、照射温度が55~60℃と他の機器と比べて低く、痛みや腫れなどの副作用が出にくいのも特徴です。

施術時間は麻酔や仕上げを含めて1時間~2時間ほどでスピーディーに施術を行うことが可能です。

とはいえハイフはもとの皮下組織や筋膜への刺激に対する反応を利用して効果を出す施術のため、全員に同じような効果が出るとは限りません。

加えて施術中の痛みや施術後の乾燥・紫外線への過敏化・赤みや腫れなど、機器によらず何らかの副作用が出てしまう場合もあります。

さらに松倉クリニックで使用しているダブロゴールドは医師の判断による個人輸入によって導入しておりますが、韓国の食品医薬品安全処(MFDS)からの認可を受けているハイフです。

ハイフは国内未承認の機器であるため自由診療であることをきちんと念頭に置き、術後のケアなどまで考えておくように心がけましょう。

 

医療ハイフの種類で迷ったときは

医者と看護師

 

前述のように医療ハイフには様々な種類があり、使用機器によっても細かな違いが出てきます。どれを選べばいいか、迷ってしまう方も多いでしょう。

クリニックによっても置いている機器は異なり、通いやすいクリニックに希望の機器が無い場合もあるかもしれません。

とはいえ多くのクリニックでは、きちんと診察やカウンセリングを行い患者さんに適切な機器を選びます。

クリニックに向かう際は細かな機器の指定よりも、「どこに」「どんな悩みがあるか」を整理しておくといいでしょう。

松倉クリニックでは常に慎重に施術を行っていて、患者さんと向き合う姿勢を大切にしています。医療ハイフで迷う場合には、ぜひご相談ください。

 

 

自分に合った医療ハイフの種類を選ぼう

セミロングヘアの女性

 

今回の記事では、肌のたるみケアや肌質改善に役立つ医療ハイフについて、その種類や効果を重点的にご紹介してきました。

現在お肌に悩みを抱えている方にとっては、魅力的なポイントも多かったでしょう。

医療ハイフによる施術はいわゆる「美容医療」「保険適用外施術」にあたり、患者さんの自己責任の範囲がとても大きくなります。

美容医療ハイフの料金相場も幅があり、一般的にダブロを使用した顔全体の施術ですと100,000円~250,000円(税込み)が相場です。

例えば松倉クリニックでは顔全体に照射を行う120分のコースで165,000〜176,000円(税込み)、首も加えると220,000〜231,000円(税込み)とまとまった金額になります。

肌の調子によっては繰り返し照射を行う場合もあるため、予算をきちんと考えておくようにしましょう。

またメスを入れるような外科施術と比べれば負担はごくわずかですが、肌というとてもデリケートで目立つ器官への施術になります。

きちんと自分なりに情報収集をして、専門医に詳細を相談した上で、自分に合った施術を選ぶことを優先してください。そうすれば、画期的な技術を十分に活かすことができるはずです。

ぜひ一度ご相談ください。

 

 


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