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松倉院長コラム 第11回: めざましく技術が進化した「脱毛」分野

2017.07.28


 信頼できる医療という立場から「美顔・痩身・脱毛」の3分野を確立したい、と思った私。3つめに向き合った分野は「脱毛」でした。

 
 そもそも脱毛については、母校・北里大学で、いくつかの方法を学んでいました。
 形成外科ですから、耳のない子どもの耳を作る手術を行ったときには、軟骨を頭の皮膚に埋め込み、皮膚を起こす手術を行い、耳ができあがるわけですが、もともと頭皮だった場所ですから髪の毛が生えてきます。そこで、毛根に針(電気メス)を挿入し脱毛する「針脱毛」を行っていました。毛根1つずつ行うわけですから、大変緻密な作業でした。
 当時、大学では、レーザー脱毛器の承認を得るための治験も行われていました。その脱毛器とは、カーボンという炭を毛包内に入れ、炭ごと毛包に医療レーザーを照射するというもの。その脱毛器の結果は、うまくいきませんでした。
 同じ時期、厚生省(現在は厚生労働省)の承認を得ずに売り出されたのが「アレキサンドライトレーザー」でした。これは、何回か施術をすることによって永久脱毛が可能になる、ということがわかり、承認を得ないまま、医師の裁量によって用いられるようになり、現在も使われています。

 
 そこで、私のクリニックでもアレキサンドライトレーザーを1台購入し、取り入れてみることに。もちろん最初に私が自らの体で試します。私はすね毛がわりと濃かったので、さっそく四角くレーザー照射をしてみました。
 すると、四角い部分だけ、ぽっかりと毛が生えてこなくなった。それでは変だからとひざ下からすべて脱毛しました。すると、長い靴下をはいているかのようにひざ下がツルツルなので、結果的には脚全体を脱毛。やってみると、それまで濃かったすね毛がなくなるだけで、きれいなものだなと思い、脱毛を望む女性の気持ちがわかるようになりました。ただ、当時は今とは違い、「なんで男が脱毛なんて……」といわれる時代です。ゴルフ仲間に「こいつ、脚の毛の脱毛してるんだよ」と言われ、キャディーさんに笑われたことを今でもときどき思い出します。

 
 現在は、さまざまな脱毛技術が進化し、痛みも軽減され、眠ったまま施術を受けられるほどになっています。
 レーザー光線あるいはその他の光線を毛根に照射する「光脱毛」の行為は、医師免許を持たないものが行うと医師法に違反する、と厚労省により「医療行為」とみなされています。それでも、エステ脱毛で光脱毛を行いやけどを起こした、という事例により逮捕例が出ることも。ならば、エステサロンではやけどを起こさないレベルの低出力のものを用いればいい、とそういった脱毛器が使われることも。すると、一時的には脱毛されてもすぐに再発毛します。
 米国では、脱毛に関しては講習を受けたうえで免許を取得したものであればその施術をして良い、という免許制度が導入されています。現状の日本のように、医療とエステサロンの線引きが曖昧になったままでは、被害を被るのは患者さんではないか、と問題視しています。


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